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ダークネットで違法ドラッグ深刻化 日本も大麻解禁を議論すべき?

世界最大のダークネット(闇サイト)「アルファベイ」が米司法省などにより閉鎖されました。ダークネットとは、一定期間を経ると痕跡を残さず消えるため、誰からも身元を知られることなくアクセス可能なウェブサイトのこと。仮想通貨ビットコインを決算に利用することで、銃器や違法薬物などあらゆる不法売買の取引が匿名で行なわれています。

アルファベイ閉鎖に際し、セッションズ米司法長官は「今年最も重要な犯罪捜査のひとつとなる可能性がある」と胸を張りました。しかし、実際にはすでに世界中で“競合サービス”が乱立状態。おそらくコアな利用者たちは別のダークネットを使うことになるだけでしょう。

近年、世界の違法・脱法薬物市場の爆発的拡大を支えているのもダークネットです。従来はマフィアや麻薬カルテルが互いに牽制(けんせい)し合いながら参入障壁の高い閉鎖市場を形成し、(法とは違う)一定のルールの下で純度の高い“上物”と混ぜ物の多い“粗悪品”がそれぞれ流通していました。ところがダークネットの出現により、そういった統制がきかなくなった市場はカオス化。「ドシロウトからドシロウトへ」の個人売買が一般化してしまったのです。

その結果、例えば欧州などでは合成麻薬MDMAの原料をダークネットで購入した10代の少年が、ネット動画の見よう見まねで適当な配合の錠剤をつくり、それをまた売りさばく…といった行為が横行。混ぜ物だらけの“死を招く合成麻薬”が若者たちを蝕んでいます。

今やイギリスでは、音楽フェスやクラブイベントの会場入り口でボランティアスタッフがMDMAの純度を計測するキットを使用し、「使っていいMDMAかどうか」を判定してくれるサービスを実施しているほど。もちろんMDMAはイギリスでも違法ですが、一緒くたに取り締まっても隠し持った“粗悪品”で命を落とす若者が増えるばかりなので、個人の使用や所持には目をつぶってでも薬物死を減らそうという取り組みにシフトしているわけです。

また米オレゴン州では先日、MDMA、コカイン、ヘロイン、メタンフェタミンなど6種類の違法薬物の個人利用を合法化する法案が議会に提出されました。もはや取り締まりを厳格化したところで薬物使用に歯止めはかからず、刑務所の収容人員も限界。ならば、個人使用だけは認めて管理しようという流れです。

日本でも2000年代にクラブシーンで合成麻薬が流行しました。当時は純度の高い“上物”を持つ売人を確保することがドラッグユーザーのリスク回避方法だったのですが、ドラッグ製造・販売への参入障壁が一気に下がった今の時代ではそれすら意味をなしません。ゲームは変わってしまったのです。

妙な言い方ですが、今は合成麻薬を使うことが歴史上最も危険な時代です。だから各国は、よりソフトで害の少ない大麻解禁へと傾いている。「大規模な麻薬汚染のない日本では、そんな議論は不要」というのは現段階では正論かもしれませんが、いつ世界の“大波”に襲われるかわかりません。正確な知識の啓蒙と、薬物市場のアングラ化を防ぐための大麻解禁に関する議論はすぐにでも始めるべきでしょう。潔癖主義はかえってリスクを高める時代なのです。

via – niconicoNews

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