【覚醒剤】摘発、年間1万人上回る
警察庁によると、2013年の1年間に覚醒剤事件で摘発されたのは1万909人。摘発された人数は3年連続で減少したが、依然1万人を上回る水準で推移している。
近年は脱法ドラッグの摘発が増加しているが、薬物事件全体でみれば、約84%が覚醒剤によるもので「薬物対策の最重要課題」(警察幹部)だ。
年代別では、20~40代が前年に比べ減少する一方、50歳以上は約6%増え、中高年による覚醒剤汚染が広がりつつある実態がうかがえる。また、再犯率は20代が39%なのに対し、50歳以上は79%だった。
また、13年の覚醒剤押収量は統計の残る1956年以降で過去3番目に多い約832キロだった。警視庁と兵庫県警がコンテナを使った密輸事件をそれぞれ摘発し、計約430キロを押収したことが影響した。
現在の末端価格は1グラム約7万円で、近年下落傾向にある。警察幹部は「密輸の増加で需要より供給量が上回っている。低価格で入手できるため乱用者が増える可能性がある」と警戒する。
via – Yahoo News