
覚醒剤の対価に旧日本軍の拳銃を受け取ったとして、大阪府警西成署は22日、覚せい剤取締法違反と銃刀法違反の容疑で住所不定の無職、後(うしろ)恵介容疑者(41)を逮捕し、起訴されたと発表した。
同署によると、旧陸軍が採用していた「南部十四年式」と呼ばれる8口径の自動式拳銃。実弾はなかったが、使用できる状態だった。南部十四年式の摘発は珍しいという。
同署によると、後被告は昨年10~11月、大阪市西成区のホテルで、
覚醒剤の売却代として28万円をもらう代わりに南部十四年式を譲り受けたほか、覚醒剤約21グラム(末端価格約160万円)を販売目的で所持していたとしている。
後被告は拳銃について「40万円で売れると思った」と供述。取引相手については「言えない」としており、府警は拳銃や覚醒剤の入手先を調べる。