麻薬指定「α-PVP」約1・2キロ押収…過去最大
和歌山県警組織犯罪対策課などは4日、覚せい剤取締法違反などで逮捕、起訴した大阪市内の男の自宅から、今月新たに麻薬に指定された「α-PVP」を約 1・2キロ押収したと発表した。押収量は過去最大規模といい、ほかにも覚醒剤や乾燥大麻などが見つかった。同課などが流通経路を調べている。
「α-PVP」は脱法ドラッグとして流通していたが、意識障害や呼吸困難などの症状を引き起こす恐れがあるとして、厚生労働省が今月1日、麻薬に指定。使用や販売、所持が禁止された。
同課などによると、昨年11月21日、覚せい剤取締法違反容疑で大阪市浪速区恵美須西の無職、満永博之容疑者(48)=同罪などで起訴=を逮捕した際、 満永被告の自宅を捜索したところ、覚醒剤約230グラム、乾燥大麻約160グラム、「α-PVP」約1・2キロ(末端価格計約3千万円)が見つかった。ほ かにも注射器約470本を押収した。
満永被告は薬物密売グループの主犯格で、大阪市内を中心に覚醒剤や麻薬などを販売。昨年5月、和歌山市内で覚せい剤取締法違反容疑で逮捕した男を取り調べる中で、満永被告が浮上したという。