覚せい剤か!?隣室女性切りつけ事件、男の部屋から粉末付着の空容器
東京都世田谷区のマンションで、女性(37)が危険ドラッグを吸ったとみられる男にナイフで切りつけられた事件で、傷害容疑で逮捕された職業不詳、田中勝彦容疑者(31)の自室から、違法薬物とみられる粉末が付着した空容器などが見つかったことが5日、警視庁成城署への取材で分かった。同署は粉末が覚せい剤の可能性もあるとみて鑑定するとともに、詳しい犯行の経緯を調べる。
同署によると、空容器はプラスチック製で、同日午前の家宅捜索で発見、押収された。違法薬物の吸引に使ったとみられるアルミ箔(はく)やストローなども見つかったという。
田中容疑者は女性の隣の部屋に住んでおり、切りつけられた女性からの110番通報で駆けつけた同署員が、自室にいた田中容疑者を現行犯逮捕。室内から見つかった袋には、銘柄などから医薬品医療機器法(旧薬事法)の指定薬物が入っていたとみられることも判明し、同署が同法違反容疑でも捜査する。
田中容疑者は当初、危険ドラッグを吸って女性を切りつけたことを認めていたが、現在は「やっていない。覚えていない」などと否認しているという。