ネット販売の「媚薬」、中身は麻薬 所持容疑で男逮捕

麻薬成分が含まれた液体を所持していたとして、埼玉県警は7日、同県北本市中丸9丁目、会社役員加藤一也容疑者(47)を麻薬及び向精神薬取締法違反(所持)の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認めているという。液体は中国から輸入されたとみられ、「媚薬(びやく)」と称してインターネット上などで販売されていた。
薬物銃器対策課によると、加藤容疑者は6月25日、GHBと呼ばれる麻薬成分が含まれた液体が入った小瓶11本(計36ミリリットル)を自宅で所持していた疑いがある。液体は「プレイガール」「ラブシード」などの名称で、約5ミリリットルが約3千円で売られていた。県内ではこれまで、麻薬成分が含まれていることを知らずに使った女性が、けいれん発作を起こす被害もあったという。
県警は、危険ドラッグの規制が強まる一方、別の形で違法薬物が流通している可能性があるとみて、入手ルートの解明を進める。