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群馬の「シャブばばあ」誰?「シャブ御殿」どこ?

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元プロ野球選手・清原和博容疑者(48)の覚醒剤入手先候補に突如、群馬県が浮上している。

群馬県内では有名な通称「シャブばばあ」と呼ばれる暴力団関係者の女性から購入し、ラブホテルで使っていた——そんな報道が飛び出すと、「群馬県はシャブの原産地か」と驚く声や「何をしていた」と群馬県警を責める声がネットに広がった。しかし、県警の担当者は取材に「報道が先行している。むしろこっちが色々教えてもらいたいくらい」と複雑な胸の内を打ち明ける。

ネットでは「シャブ御殿」も特定?

覚醒剤の所持と使用を認めながら、依然入手先を自供していない清原容疑者。しかし、ここ数日、詳しい行動パターンがマスコミで報道され、その中で群馬県が入手先として急浮上している。

報道によると、群馬県内にある高速道路のインター付近やサービスエリアなど目立たない場所で密売人と接触、手に入れた覚醒剤を県内のラブホテルで使っていた、という。そして、清原容疑者に覚醒剤を密売した「黒幕」は「シャブばばあ」と呼ばれる女性だという証言が飛び出した。

2016年2月8日付け日刊スポーツ電子版によると、この女性は、中高年の暴力団関係者で、長年にわたる覚醒剤密売で「シャブ御殿」と称する自宅を県内に建てたほどの「大物」。また、清原容疑者が多いときは月数回も群馬で密売人から覚醒剤を購入していたという。

報道をうけ、ツイッターでは

「群馬まで行かんとシャブ買えんのか」

「群馬県はシャブの原産地…?」

といった驚きの声が上がり、「シャブばばあ」という言葉自体もその語呂の良さからトレンドワードとなった。

あくまで噂に過ぎないものの、一部ネット掲示板では「シャブばばあ」の活動拠点や「シャブ御殿」の所在地がすでに「特定」される事態になっている。

「『群馬』『群馬』ってねぇ、そう言われましても…」

一方、一連の報道で「割を食った」形となっているのが群馬県警だ。清原容疑者に覚醒剤を流した「シャブばばあ」の存在が伝えられると、ツイッターで「何をしていた」「なんとかせいよ」「しっかりして」と追及の声が沸き起こった。

「非常に困っていますよ。報道が先行している感じで、むしろこっちが色々教えてもらいたいくらいです。『群馬』『群馬』ってねぇ、そう言われましても…」

薬物関連の犯罪を捜査する群馬県警組織犯罪対策2課の担当者はJ-CASTニュースの取材に困惑した様子でこう答える。

2015年に県警が覚せい剤取締法違反で検挙した人数は205人。前年に比べて18人増え、薬物関連の検挙総数のおよそ9割を占める。福島、栃木、三重、山口、長崎、鹿児島といった「同規模県」(編注:警察官定員が同じ程度の県)の中では最も多いクラスだ。「シャブの原産地」とまでは言えないものの、群馬県の覚醒剤検挙数は他府県に比べて多いことは間違いなさそうだ。

とはいえ、清原容疑者をめぐる事案は警視庁の管轄で、現状県警には「情報が入ってこない」。報道も「関係者」による証言を中心に構成されているため、県警側の把握していない事例も多いようだ。

「我々は実働部隊ですから。もし清原容疑者にひっついているような協力者がいれば、事件になるようであれば、どんどん突っ込んで検挙していくつもりです」

取材の最後、担当者は声をやや大きく張り上げてそう訴えた。

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