ED薬入りの違法ジュースを客室にお届け…ホテル従業員逮捕
福井南署は13日、医薬品医療機器法違反の疑いで福井市のホテル従業員・高橋正晴容疑者(60)を逮捕した。逮捕容疑は4~7月ごろ、福井県坂井市内にある勤務先のホテルで医薬品の販売許可を得ていないのに、ED(勃起不全)薬を含むジュースを製造、販売した疑い。
同署によると、高橋容疑者はラブホテルとビジネスホテルを兼ねたタイプの勤務先で、統括管理者として業務全般を取り仕切っていた。「勃起薬の成分が入っているとは知らなかった」と供述し、容疑を一部否認している。ED薬は錠剤で「バルディナフィル」という成分が含まれたもので「バイアグラ」とは別のもの。水溶性と即効性に優れたものという。
高橋容疑者は薬を砕いてジュースに混ぜたドリンクを作り、男性向けを「大魔神」、女性向けを「女猫(めねこ)」と称して、1杯500円で利用客に提供。大魔神はオレンジジュースで、女猫は乳酸菌飲料で割ってカクテルグラスに入れたもので、注文を受けた後に各客室まで運んだという。
チラシには「大満足にお答えしてまたまた出ました」「10分~20分前に、お飲み下さい」などと記していた。提供した数は捜査中だが、注文はコンスタントにあったという。同署に匿名希望の通報が入り、発覚した。
医療ジャーナリストの田中皓さんは「性行為での興奮を高める女性向けの薬は存在しますが、勃起不全薬はあくまで勃起のためのもの。女性への効能はありません」と話している。
via – Hochi Shimbun