大麻、コカイン、LSD、MDMA…種類によってこんなに違う使用者の挙動
高知東生や高樹沙耶など、芸能人の薬物検挙が目立った2016年。世間的関心の高まりもあり、以前にもまして違法薬物使用者や売人にかんする報道が目立っている。だが、一口に違法薬物といってもその種類や用途は様々であり、それらを全て十把一絡げにまとめることはできない。違法薬物は成分はもちろん、症状や依存症の程度などさまざまな面で薬物ごとに特徴が異なる。
実は、見る人間が見れば違法薬物の使用者がなんのドラッグを使用しているかというのはある程度は判断できるという。
報道で耳にするような代表的なドラッグ別に使用者に現れる行動を、違法薬物事情に詳しい元覚醒剤使用者である福本正晴氏(仮名・29歳・男性)に聞いた。
1:大麻・マリファナ
各方面で話題に事かかない大麻だが、大麻の使用者には特有の動きがあると福本氏は語る。
「大麻を吸っている人はわかりやすいです。まず目が充血して、トローンとしてます。あとよく飲み物を飲みます。人によっては普段より挙動不審になってたり、だらだらしていたりしますが、見極めるポイントは、やはり目。大麻を常用している人には吸う事を肯定してるケースが多いので使用を打ち明けてくれる人も少なくありません」
2:コカイン
「コカインを吸ってる人は鼻づまりが多いです。スニフ(鼻から吸引する行為)する奴は、ケタミン(違法薬物)とかもそうなんですけど、基本万年鼻づまりになります。さらにコカインだと、一時的にテンションがハイになります。ハイテンションな挙動などからもしかして…と思った人には鼻づまりしていないかを確かめてほしいです」
さらに福本氏によると、コカインは一吸いで20分程しか効果が得られないという。それに比べて1g当たりの値段が高いので、金に余裕のある人間が使用するケースが多いとも語ってくれた。
3:LSD
「L(LSDのこと)はたいへんわかりやすいです。幻覚が見えるので、天井を見つめながら『すごい…』『キレイ…』などと言っていたり、ぬいぐるみを見ながら笑ってたり、とにかく異常性がはっきりと出ます。12時間ほど持続したあと、きっぱり切れてその後は普段とまったく変わらないので、そのギャップからも判断できます」
4:MDMA
押尾学被告が使用したことで有名になったMDMA。果たしてどんな症状がでるのか。
「玉(MDMA)は、症状がシャブとほぼ変わらないですね。テンションが異常に高かったり、不純物がかなり入ってるので下痢が出るという特徴がありますが、わかりやすいのは様子がおかしくて瞳孔が開いているという点。玉(MDMA)と覚醒剤はメタンフェタミンという化学物質が入っているのですが、これを体内に入れると瞳孔が開きます。覚醒剤かMDMAの使用者かはすぐにはわかりませんが、いずれにせよどちらかを使用してる可能性がかなり高いです」
福本氏いわく、目の前の相手が薬物使用者か疑ったときは「とにかく目を見てほしい」とのことだ。薬物は使用することはもちろん、所有も違法。だが、大手企業やマスコミの社員が薬物使用で逮捕されていることからもわかるように、身近な場所に薬物はあるもの。使用者か疑うときにぜひ活用していただきたい。
via – Nikkan SPA