覚せい剤押収急増 県内は4.3倍、315グラム

県警薬物銃器対策課によると、今年1~6月に県内各署が押収した覚せい剤は315グラムで、前年同期の4・3倍に上った。
磐田署と同課が2月に摘発した宅配便利用による覚せい剤密売事件で、約280グラムを押収したことが主な増加要因。過去2年間で県内最大の押収量だった。密輸入事件の摘発はなかった。
使用や所持を含む覚せい剤事件全体の摘発人数は、前年同期に比べて33人減の173人だった。
脱法ドラッグに絡む摘発は1件。浜松中央署などが4月、幻覚症状などがあり厚生労働省が3月に麻薬に指定した「α―PVP」を含む植物片を、米国から国際航空郵便で密輸入した疑いで浜松市内の男を逮捕した。
同課の担当者は「税関と連携して水際対策を進め、薬物が出回る前に寸断したい」と話している。