
今年8月に麻薬 指定された「MDPV」を含むハーブを販売目的で所持したとして、警視庁と都薬務課による合同捜査本部は28日、横浜市中区根岸旭台、風俗案内所経営、 佐々木式部容疑者(45)と従業員の男ら計4人を麻薬取締法違反(営利目的所持)容疑で逮捕したと発表した。
脱法ハーブの試買調査などを行う薬務課と警視庁による合同捜査は今回が初めて。国が脱法ハーブに含まれる薬物成分を新たに麻薬指定したり、成分構造が似たものをまとめて規制する「包括指定」導入を決めるなか、取り締まりを徹底するために連携を強める。
逮捕容疑は今年8~10月、新宿区歌舞伎町1の風俗営業所に併設した脱法ハーブ店「BLOSSOM(ブロッサム)東通り本店」など2店で、MDPVを含むハーブや粉末などを所持したとされる。
警視庁組織犯罪対策5課によると、佐々木容疑者は「麻薬入りと知らなかった」と否認し、他の3人は認めている。2店が
脱法ハーブとして販売していた21 種149袋を調べたところ、51袋から麻薬成分が検出された。仕入れ価格の約3倍で販売し、1カ月で200万円以上売り上げていたとみられる。