<覚醒剤密輸>ウガンダ人2被告、起訴内容否認 大阪地裁
営利目的で覚醒剤を密輸したとして、覚せい剤取締法違反(営利目的密輸)などの罪に問われたウガンダ人のタマレ・フレッド・ケリー(39)とセカビラ・ ヌー(36)両被告の裁判員裁判初公判が15日、大阪地裁(増田耕児裁判長)であった。
両被告は「覚醒剤と知らなかった」と述べ、起訴内容を否認。両被告 の弁護側は「大阪税関職員の覚醒剤押収手続きに違法がある」として無罪を主張した。
冒頭陳述で、タマレ被告の弁護側は、税関職員が被告に暴言を吐き、体内に覚醒剤を隠していないかを調べるX線検査の同意を強いた上、税関が職員の暴言を 組織的に隠蔽(いんぺい)したと主張。検察側は「税関職員の被告らに対する説得は不適切な点もあるが、X線検査は同意に基づいており、押収手続きは適法 だ」と述べた。
起訴状によると、2人は11年5月、アラブ首長国連邦から関西国際空港に到着した際、覚醒剤約1190グラムを密輸し、税関職員に発見されたとされる。