生活保護費計約1169万円を騙し取り詐欺と覚醒剤取締法違反の田中道被告(41)に懲役5年

福岡県中間市の生活保護費不正受給事件で、詐欺と覚せい剤取締法違反(使用)の両罪に問われた元同市職員の田中道(わたる)被告(41)に対し、福岡地裁小倉支部は26日、懲役5年(求刑・懲役6年)の判決を言い渡した。平島正道裁判長は、田中被告を事件の首謀者と認定し「生活保護の業務の第一線にいる人が知識や権限を悪い方向に使った社会的責任は重い」と指摘した。
判決によると、田中被告は元市職員、松尾励路(れいじ)被告(39)=詐欺罪で起訴=や無職の女(40)=詐欺罪で有罪確定=らと共謀。2009年6月~12年3月、中間市の生活保護行政に携わるケースワーカーとして虚偽の申請書類の作成を繰り返すなどし、生活保護費計約1169万円をだまし取った。さらに今年1月、福岡県水巻町の自宅で覚醒剤を注射した。
弁護側は不正受給の一部について「田中被告は利益を得ていない。共謀は成立しない」と無罪を主張したが、平島裁判長は「自分に有利な供述の信用性は乏しい」と退けた。
◇「市民の皆様におわび」
判決を受け、中間市の松下俊男市長は「判決を重く受け止め、改めて責任の重大さを認識している。中間市全体の名誉を傷つけ、市民の皆様におわびします」とのコメントを出した。


























